「春ー!今日カラオケいかなーい?」
「あ、ごめんね!今日はちょっと!」
「そっかぁ…じゃ、また!」
ここは、大学…。
え?なぜ大学かって?
わたしは、高校を卒業して…
大学に通いながら…保育園の先生のバイトをやらせてもらっている。

残念ながら…みんなバラバラになっちゃったんだけど…
玲奈は和くんと芸能界デビュー
鳴海ちゃんは、モデルさんに…
大和くんは、なるちゃんのマネージャー。あの二人…長いよねー。
アヤメちゃんは、イギリスへ留学…
千奈ちゃんは、有名デザイナーに…

と、こんな感じに…

わたしは、なんとかうまく大学でやっている。

「ねえねえ?春ってさ…彼氏遠くにいるんでしょ?浮気とかしないの?」
「姫ちゃん…」
姫ちゃんとは、姫華という…わたしの大学での初めての友達。
いやいや、浮気なんてできませんよ。
ってか、したら怒られます…
「ってか、春…大変そうだよね。その子ずっと抱っこしててさ?」
「あー、うん。学校でも一応許可もらってるし…」
「いやぁ、そうじゃくてさ?」
「え?どういうこと?」
「まぁいいや。で、なんで…今日はカラオケいけないの?」
「あー…それは…」
「俺が帰ってくるから。」
「そう、俺が帰ってくるから!って…は?!」
わたしの目の前には…懐かしい大好きな彼の姿が映ってる。
「はる!このイケメン誰?!」
「あ、姫ちゃん…この人が、わたしの彼氏です。」
「はぁ、なんだぁ…んぢゃ、帰るわー!ばいばーい!」
「うん!ばいばーい!」

明らかに…落ち込んでた。
「なぁ、春樹…お前の友達って濃いキャラ多いな。」
「ひ、ひどっ!」
「…それともう一つ…お前が抱っこしてるその…赤ん坊…」
「あ!忘れてた!」
「は?」

「始めまして。僕、海です。」
「は?まさか…俺の子?」
「うん!」
そう、祥大と離れてから一年…
すぐに妊娠発覚…。

いやぁ。ほんと辛かったんだよ?
大学に入れるかも危うかったんだから…