「ひっく…ひょうたぁぁ…」
「あー、泣くなよ。」
「む、無理に決まってんじゃぁぁん…」
わたしが泣いてる理由は…
祥大がアメリカへ帰るから。
帰ってほしくないのに…帰っちゃうんだ…また、離れちゃうんだ…
怖いよ…怖いよぉ…
「はいはい。」
祥大は、めんどくさそうにしながらもわたしを抱きしめてよしよしってしてくれる。
「ってか、高校生にもなって…なくなよなぁ…みんなにみられてんだけど?」
「だってぇ…ひっく……ひっく…」
ここは、空港。
みんなで、祥大を見送りにきた。
「あーぁ、祥大、泣かせちゃったぁ」
「は?意味わかんねぇこといってんじゃねーよ。アヤメもよく俺に言えるようになったなー?」
「…へへんっ♪アヤ…春ちゃんのこと大好きだから〜♪」
「あー、そうですか。…ほら、泣くなって。」
「…グス…ヒック…はや…く…帰って…きてよ…?」
「あぁ、当たり前だろ」

…そういって、わたしから離れて背を向けて歩き出した。

けど、足を止めて戻ってきた。
「祥大?どうした…ん」
長くて、熱い…キス。
って、みんなみてるってばぁぁぁ/////
「忘れ物っ♪んぢゃ、待ってろよ?」
「…ばかっ////」

といって、本当にいってしまった。


ばいばい…
また、会おうね?

待ってるから…