「…きろ。おい、春樹。」
大好きな人の声が聞こえる。
でも…
「…ま、まだ…もぅすこしだけ…」

睡魔には勝てそうにありません…


「あっそう?じゃ、俺…代わりにほかの女とデートしてくるわー。俺とデートしたい女は、わんさかいるもんでねー。」
…へー、わたしの代わりにほかの女の子とデートするんだー…
「…えっ?!」
わたしの睡魔は一気に吹き飛んだ。
「おぉー、おはよー。」
おはよー。じゃないわよ!
いま、堂々と…浮気宣言を!!
ただでさえ、金髪美女と…あんなことやこんなことしてるのに…
その上、で、デートなんて!

「なぁ?いつまでいいの?」
「は?なにがっ?!」
や、やばっ!ちょっとキレ気味に言っちゃった…
「なにがって…ん。」
祥大が指をさしたのはわたしの胸のあたりだった。
そーっと…したに目線をずらしていくと………
「きゃ、きゃーーーーー/////」
布団に潜った。
いや、潜らずにはいれなかった。
だ、だって…下着すらつけてなかったんだよ?
それをずーっと…祥大に!
「いいじゃん。もう、お前の体のことは全部しってるんだから。」
「それとこれとは別なのっ!」
し、しかも…知ってるって…////

「春樹の顔みたいなー。春樹ぃ?俺の顔みたくないの?」
ゔ…
みたくないわけないけど…
「しかと?」
「ち、違うっ…」
「じゃ、顔見せて?ん?」
…ダメだ…この時の祥大にはほんと弱い…いや、普段から弱いけど…

わたしは、そっと…頭までかぶってた布団を下げた。
「ん。やっとみえた。」
「…ばかっ。」
「は?誰が、ばかだぁ?」
はっ…思わず言っちゃった!
一瞬で、悪魔に戻った…

「なぁー?お前さ?デートしたくない?」
「…したい…」
「んー?き・こ・え・な・い・なぁー」
こ、こいつ…
Sっ気増してる!!
「デートしたいなら、言えよ。」
…悔しいけど…
「祥大と…デート…したいです…」
「はい。よくできましたぁー。じゃ、早く着替えろよー。」
「…はーい。」
もー、なんか…調子狂うっ!