「ねー?」
「ん?」
「寝るの?」
「は?なに?寝たくない?」
「い、いやー…そうじゃないけど…」
「なに?ヤりたいの?」
…またまた、こいつはなに変態発言しちゃってんの?!
「違うってば!わたしが言いたいのは…一緒のベットに寝るの?って意味!そんな…変なことわたしはいいませんっ!」
「……耳元で叫ぶな。うるさい…」
「ごめんなさい…じゃなくて!それと、このわたしを抱きしめてる手!その手のせいで、すごく距離が近くなってるんでしょ?!」
はぁ…言ってやったわよ?
「…ふぅーん?そう思ってたんだ?」
や、やばっ!
これはガチギレッ!!
「ま、どーでもいいけど…俺はずっと春樹に触れたかったんだからよ?」
あ、あれ?
優しくなった…
へ、変なのぉ……
「……春樹ぃ、二回目やりたくねー?」
「…えっ?」
「また、二回目の大人の階段登るぞ?」
「………」
ま、また祥大とヤるってことだよね?
…嫌じゃないけど、痛いの嫌だし…
「やだ?」
少し、寂しげな顔でわたしの顔をみてくる…
わたしは、この顔に弱いのだ。
だから…
「い、いいよ?」
「ふーん?後悔すんなよ?」
後悔なんて、しない…
一回してるし…それに相手が祥大だから。

こうして、わたしは祥大と二回一つになった。
やっぱり、二回目でも…優しかった…
痛いのは変わりなかったけど…

アメリカに行ってる時…
祥大…金髪美女と一緒にやったのかな?
…や、やばい…
違うって思いたいのに…

その時、わたしの頬に暖かいものが流れてきた。
そう、涙。


「はぁ?お前なになに泣いてんの?」
「……な、泣いてないっ!」
「ったく…痛かったの?」
…痛い?痛いよ?でも…そんなことじゃ泣かない…
祥大が他の女の子とヤったと思うと…
「ほら、泣いてんじゃん……泣くの早いから。」
「…は?泣くのに早いもどうもないー」
「だから、時計見てみろよ。」
時計は12時12分を表している。