意地悪な彼に恋をした。


わたしは、服に着替えて…
祥大の家を出た。


「祥大ぁ…」
会いたいよ、会いたいよぉ…

「あれ?春樹ちゃーん?」
「…ち、千奈ちゃんっ!」
「な、泣いてる?」
「あ、目にゴミがねっ」
「そっか…」
千奈ちゃんは、あんまり深く聞いて来なかった。
「どこ行くの?」
「空港に…」
「ま、まさか走って?」
「うん…」
「乗って!送ってくわ。」

といって、空港まで送ってもらった。

「ありがとう…千奈ちゃん♪」
「いいえっ♪祥大を逃がさないようにね?」
「うんっ!」
といって、わたしは大きな空港に入ってた。
携帯をみたら11時…
もうさすがにいないか…
「ひょ、ひょうたぁぁぁ…ヒック…」

「…おい。泣き虫…」
と、後ろから聞こえた…
その声の方に向いてみると…
「祥大ぁ…ヒック…」
「ったく、俺の手紙見なかった?」
「見た…けど…納得するわけないでしょっ…昨日、祥大がそばにいてって言ったのに。」
「……」
「なんて、嘘っ♪このリングがあればいつでもそばにいる気がするよ?それに…祥大を待ってるって決めたから…」

ギュッ

祥大は、わたしを前から抱きしめた。
「祥大っ?」
「ほんと、ばかが…泣き虫に泣かれないように離れてこうと思ったら来るし…しかも、泣くの我慢してくるし…もう我慢してんの見え見えなんだよ。今日は泣いていいから。」
と、その言葉が心にしみたのか…
わたしはすぐに祥大の胸の中で大泣きした。
それを祥大は、慰めるようにポンポンとわたしの頭を撫でた。