「ふぁ…祥大おは…よ…?」
あれ?
祥大がいるべきところにいなかった。
…どこだろ。
リビングかな?
リビングに行こうと立った瞬間っ…
「痛っ!」
と、腰のあたりに激痛が走った…
…これって…と、下をみると…
「きゃ、きゃーっ////」
わたしは、なにも着てなかったっ///
あ、そうだっ!昨日祥大と…一つに…////
って、祥大探さないとっ!
痛いけどリビング行こ…
痛みを我慢してリビングにきたけど…
「いない…」
8時…。祥大、どこいっちゃったの?
おはよう、おめでとう。って言いたかったのに…
渡したいものもあったのにー。
「ん?なんだろー?」
わたしは、机の上にある手紙らしきもの鍵を手にとった。
…手紙?
【春樹へ おはよう。俺がいなくてびっくりしたか?】
これって祥大の手紙…?
なんで、手紙なんかが…。
…まさか。もう会えないとか?
…そんなの嫌だよっ…
と、溢れてきそうな涙を抑えて手紙を読み続けた。
【昨日は、婚約したな。俺たちはとりあえず結婚だな。俺さ、アメリカ行くんだ。俺、将来医者になりたいから。そのための勉強…。日本でもよかったけど…アメリカの方が技術的に上で…春樹に相談しようと思ったけど…】
……ダメだ、溢れてきた…
「ばかだよぉ…っ…相談してよっ…」
【今までで最高の誕生日ありがとう。3年後には会えるから…待っててほしい。
直接、バイバイなんて言ったら…俺アメリカに行きたくなくなる。だから、直接じゃなくて…手紙にした…】
「ヒック…」
祥大…祥大…
【最後になったけど…そこの家は自由に使っていいから。 愛してる。】
「祥大っ…グズっ…」
まだ、間に合うかもしれないっ!
腰がまだ痛いけど…
直接さようなら言いたい。
待ってるからって…言ってあげたいよ…