よし、ここは…勇気を出して聞いてみよう!
「ねぇ?海なら夏でもよかったじゃん?なんで、今??」
「はぁ…行きたかったから。それに…来年受験生。ばかは、海にこれねぇから。」
「な、なにそれぇっ」
よ、よかったぁ…やっぱりいつもの祥大だっ♪

「なぁ?海ってすげぇよな。」
「え?」
「俺の最初の思い出の場所なんだここ。」
「そうなの?」
や、やっぱおかしいよ?
すごく、悲しい雰囲気…
まるで祥大がどこか遠くに行くみたいで…
「小さいときによく遊びに来てたとこでさ…なんか波の音を聞いてたら嫌なこと全部忘れられて…」
「祥大?」
「今はさ?こうして、いやな事を忘れさせてくれる俺の彼女いるし。」
「な、いきなり恥ずかしいこと言わないでっ」
「はぁ?言ってねぇよ。でも…まぁ、海はいいよな。」
確かに小さい時にわたしにもたくさん思い出がある。
幼稚園の時だけだけどね…
そういえば…幼稚園の時…自分の子供ができたら決めてた名前あるんだよね…

「なぁ、もし…いや、本気で俺たちに子供できたら名前どうする?」
こ、子供っ///ていうか…わたしと考えてること同じっ///
「…俺さ小さい時ってか、幼稚園ん時に決めた名前あるんだよ。」
「…わ、わたしもっ///」
「へー。なんて名前?」
…も、もしかしてだけど…
もしかしたら一緒かもしれない…
「じゃぁ、せーのっ!で言お?」
「ふっ…試すのか。いいよ…」
「せーのっ!」
「「うみ」」

う、嘘っ////
「い、一緒だったねっ///」
「だなぁ…じゃ、俺らの子供の名前は…海で決定だなぁ。」
「…////」
「なに赤くなってんだよ。」
「だ、だってぇ…////」
「よしっ、そろそろ行くか〜。」
あ、気づいたら…夕日っ…
「きれ〜っ♪」
「だな。」

ちゅ…

「/////」
「ばぁか、赤くなりすぎだから。」
と、わたしのおでこを指でつついた。

駅に行って電車を2人で待った。