「くしゅんっ…」
か、風邪ひいちゃったかな?
昨日服選びに時間かかっちゃって…
下着でいるのが間違えだったぁ…

はやく来ないかなぁー?
と、駅の時計をみる。
時刻は10時半…
待ち合わせが10時半なのに…
ま、まだ来ない…
普通は、男の人が先に来るんでしょー?
もうっ、なにやってる…の…
あー、涙でてきそぅ…
「ねぇねぇ♪キミ1人~?」
「…えっ?」
振り向いた先には、2人の男性。
いかにもチャラ男…。
「これから、俺たちと遊ばないー?」
「え…いや…あの…」
ど、どうしようっ…
「オドオドしてる可愛いー♪」
「ちょっと、人のものになに触ってんの?」
この声は…
「しょぉ〜たぁぁぁ」
「う、うわっ。彼氏持ちかよっ」
と、チャラ男達は退散していった。

「春樹悪かったな。」
「祥大がきてくれたからもう大丈夫っ♪」
「ま、お前が悪いんだけど?」
「え?」
な、ナンパされたのわたしのせい?
祥大が遅れたからでしょ?
「お前が、そんな短いスカート履くから。」
し、仕方ないじゃんっ!少しでも祥大に可愛いって思ってほしいから着て来たんだもんっ!
「ま、可愛いけど?」
「…/////」
「ほら行くぞー。」
と、わたしの手を引っ張って駅の中へ向かった。

「祥大ぁ、どこ行くのー?」
「んー。秘密っ♪」
…さっきからこればっかり。
「教えてくれてもいいのにぃ…」
「俺、意地悪だから。」
はい…ほんとその通りです…
自覚してるなら治そうよ…

ガタッ

急に汽車の中が揺れた。
「大丈夫か?」
「あ、うんっ。」
…なんで、こんなに人がいるのぉー?
暑苦しぃぃぃ…

で…
「さ、寒いっ…」
さっきまで暑かったのに…
「だよなぁ…この時期に海とかないよな。」
「ち、違うっ!!わたし、海大好きだよ??」
「俺も、海好き。」
「えへへっ」
な、なんでこんなにぎこちないんだっ!!
「だからさ?海一緒に行きたくて。」
どうして、だろう…夏に来ればいいのに…