「おはようございま…す…」
って、誰もいない…
確か、わたしが記憶を取り戻して病院に行ったら…綺麗さっぱり病気が治ってて…それから、ぱぱとままの仕事がたくさんになったんだっけ?
たいにぃは…いっつもどっかいってるし…
最近は、わたし1人…
だから朝ごはんは…ひどい事になる…
白米は硬かったり、びちゃびちゃだったり…味噌汁は、味噌お湯みたくなるし…
目玉焼きは焦げるし…もー、めちゃくちゃ…

そして、お弁当作り…
卵焼きはスクランブルエッグになるし…
お米はカチカチ…タコさんウィンナーのはずが得体の知れないものに…

「はぁ…女子力UPしたいよ…」
なんで、祥大は料理できるわけ??
男子のくせに…わたしよりできるとかぁぁぁっ…悔しぃぃぃっ!

ピンポーン…

あ!祥大かな?!
「はぁいっ♪」
「遅い…」
ゔ…すっごい機嫌わるそぉー…
「すいません…」
「はやくしろ…」
「は、はぁいっ…」
千奈ちゃんとの事件から4ヶ月が経ったけどずーっと平凡な毎日…
もぅ、10月かぁ…そういえば、祥大の誕生日いつだっけ?
確か…10月の…あれ?

祥大を待たせること10分…

「何分待たせるんだよ。」
「すいません。」
祥大…朝は弱いんだよねー…
だから、こうして機嫌が悪く…
「あっれー?春樹ちゃんっ?!」
「な、鳴海ちゃんっ!?」
「まさか、同じ学校だったとは~…」
「春ちゃんじゃんっ♪」
…誰だっけ?
確かー…確かー…
「あ!大和くんっ!」
「あれー?忘れられてた系?」
「おい。大和…春樹に話しかけんな。」
こ、これは嫉妬ってやつですかっ?
なんか、嬉しいんですけどっ////

「一緒に登校しよっかっ♪」
「うんっ♪」
祥大は相変わらず…機嫌が悪い…
「春?!」
この声は…玲奈??
「春っ!友達できたのっ?!」
「うんっ!」
「え?春樹ちゃん…この子だれ?」
「あ、えっとねー。わたしのいとこっ♪」
「へーっ♪美人さんじゃんっ♪わたし野田鳴海っ!鳴海って呼んで?」
「わたしは、田中玲奈っ♪よろしくね?」
と、二人は友達になった。

「今だにクラスの中に溶け込めないわたしって…はぁ…」
「大丈夫だって。俺がついてるだろ?」
「うん!」
祥大はいつもこうやってなだめてくれる…優しいんだか意地悪なんだか…
鳴海ちゃんも玲奈ももう溶け込んでる…