そこへパトカーやら消防車が駆けつけた。


「貴様かっ、こんな白昼の民家で放火しやがったのはっ!」


「え?……ハァッ!?」


おまわりさんに怒鳴られ、目を白黒させる。


「ちょっと待ってクダサイ…!俺達は戦闘ヒーローで、そのっ、ワルイ悪の手下からチキュウを守って……」


「その歳でまだそんな子供の夢みたいなことをほざいて、よっぽどヤバイ餓鬼だな。ハヤリの電波系ってやつか。」


「そんな事言われても……愛川さんも何とか説明―――愛川さん!?」


振り返ると既にそこには愛川さんの見目麗しい姿はなかった。





代わりに



「正体をあかさないのが戦闘ヒーローの条件ですよ~。」


随分遠くなったところから、愛川さんの声だけが届いた。






地球外生物に出くわすよりも絶体絶命を味わってますな、今の俺……。