「・・・・・うわぁ・・・・」
俺はヌイグルミモドキを眼前に見詰め、意味のない言葉を吐いた。
「洗いあがりを連想させる某柔軟剤のクマみたいなのを想像してたのに・・・・これ、金タワシか?」
「実際には異世界のモノなので多少成分が異なりますが、ほぼそれに近い代物です。」
ヌイグルミもどきの毛は平たく言ってしまえば、シンクでよく見かける鈍色のアフロみたいなアレだった。
かなりの剛毛だな、おい・・・。
じっと見上げていると、いきなりヌイグルミもどきの下っ腹の毛がモコモコと動き
ボフッ☆
穴が開いたと思ったら人が顔を出した。
どうやら先ほど捕獲された獲物が自力で脱出してきたらしい。
剛毛を伝ってスルスルと降りてくる。


