何事かと思って見ると、綾夏が神埼くんに今朝のことを話してた。
・・・正確には、問い詰めてる感じ。
「ねえっ!さくらとはどーいう関係!?」
「はぁっ!?何もねーよっ!!たまたま同じ電車に乗ってただけだし」
「あやしー・・・。さくらには手、出さないでよ?
純粋な子なんだから。」
「ばかじゃねーの、あんなヤツどうでもいい」
・・・えっ。
「うわ、サイテー。もうさくらと関わるなっ」
綾夏は踵を返し、自分の席に戻っていった。
神埼くんにそう思われてたんだ。
ズキン。
胸が痛い。
「・・・さくら」
涼太くん。
「なぁに?」
「誰?あいつ。メガネの」
「あ・・・神埼くんっていうよ。」
「あいつ最低だな、さくらのことあんな風に言うなんて」
「・・・別にいいよ。今朝まで名前知らなかったんだし。」
「間違ってもあんなヤツのとこ行くんじゃねーぞ?」
「プッ。涼太くんってばパパみたいだよ。
・・・行かないよ。
ずっと涼太くんと一緒にいるから」
あっ・・・!
何言ってるの、私!!!
これじゃあまるで恋人のセリフじゃない!
自己嫌悪に陥ってると、涼太くんが困った顔で笑った。
