「あ」
神埼くん(?)が言う。
次の瞬間。
「え?な・・・」
私の顔に向かって神埼くんの長い腕が伸びてきて、唇のすぐそばで止まった。
と思ったら。
「ついてる」
「・・・!?」
慌てて神埼くんの手を振り払うと、
「バカ、クリームついてるぞ?
朝飯何食ってきたんだよ。」
「え・・・?あ、ホイップクリームを乗せた、シュガートーストです。・・・けど?」
「プッ・・・トーストにホイップクリーム乗せるかよ、普通。流石だな、おバカさん」
「なっ!」
カチン、ときた。
何なのこの人っ!!!
・・・おバカなのは自分でも認めるけど!
「ん。さっさと行くぞ、青山に怒られる」
神埼くんが私のカバンと自分のを持って言う。
こんなマジメそうな人が、先生のこと呼び捨てにするんだ。
モヤモヤした気持ちで神埼くんの後を追う。
「ま、待ってよ!」
神埼くんは早歩きだったから、追いかけるのが大変だった。
