今日の授業が終わり、放課後がやってきた。


・・・涼太くんと帰るんだよね・・・。


なんか、急にドキドキしてきたかも・・・。




「さくら」


顔を上げると、涼太くん。


「そろそろ行こっか?」


「うん。行く」


鞄を持って、教室を出る。



廊下を並んで歩いていると、涼太くんが口を開いた。


「なあ、さくら」


「なに?」


「・・・いや、特に用があった訳じゃないんだけど。

さくらと帰るの楽しみだなって。」


!!


ほ、ほんとですかっ。


「あ、私もっ、楽しみっ!!」


私がそう言うと、涼太くんは極上の笑顔で

私に微笑んだ。