はあ..塾やだな。
だって山啓に会いたくないよ。
また、また、想ってしまうから…

そういえば!
今日は、席替え!もし、山啓と席が離れられれば、山啓を忘れて、わたるにちゃんと向き合うことができる。
もうね、叶わない恋はしないことに決めたの。
この選択が、またあたしを迷わす…。

あれ?山啓とはぎが話してるΣ
『おう!なつきじゃん♪』
山啓があたしに話しかける。
「あろ〜はぁ」
『なつき…。』
「はぎ、元気ないよ?どうしたぁ?」
『実はね…。』
はぎがあたしの耳に小声で何かを言おうとする。
『俺さあ、芽依とヤッちゃったんだよね〜』
え?!
「ま、まじで…」
『まじだって!あまりに芽依がかわいすぎるからさっ!なかなか快感だったヨ♪お前も彼氏いんだろ?ヤレば?』
うざっ
「まだ早いしぃ」
『まっいいけどさっ!そんなことより席を見よ〜ぜぃ』
「そうだね」

えっと…
2番目の列だっ★☆
山啓は…?
1番後の列だ。
表面では嬉しくても、心は悲しんでる自分がいる。