好きな子は、いるんだろうか?
なんて考えた直後。
胸の奥がチクンと小さく痛む。
……熱のせいで、心臓に負担でもかかってるんだろうか。
早く治さないと。
洋服の入ってるチェストの引き出しからパジャマを取り出した私は、着替えるために制服を脱ぎにかかる。
ワイシャツのボタンを外して、腕から引き抜いた……その時。
──ガチャリ。
閉めていた部屋の扉が開いて。
「……あ」
開いた扉の向こうに立っていたリクが、目を丸くして私を見ていた。
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