桜涙 ~キミとの約束~



「あー…もうそろそろ限界かも」


三時間目が終わり休み時間になった途端、机に突っ伏した私。

後ろの席に座るよっちんが声をかけてくる。


「だったら保健室。連れて行こうか?」

「んー…大丈夫。一人で行ける。ありがと」

「戻らないようなら先生に伝えとく」

「お願いします」


よっちんの優しさに素直に甘え、私はノソノソと席を立つと教室をあとにした。