その時、再び強い眠気を感じて。 私は、そのまま意識を暗くて何もない場所に投じていく。 ……間際。 「僕はここにいるよ。だからもう、大丈夫」 奏ちゃんの声が聞こえて。 トクンと、心臓が優しく脈打つ。 私は、彼の思いやりに溢れた言葉と穏やかな声を胸に、優しい眠りに落ちていった。