「うれし……」 涙で詰まった声でありがとうと告げると、よっちんが「小春」と呼んだ。 「必ず良くなる。今は焦らず治してね」 「うん……」 よっちんの勘はよく当たる。 私はその言葉に勇気づけられ、みんなからの想いに元気をもらって。 「治して、またみんなと一緒に学校に通うね」 通い慣れた通学路を歩いて、挨拶を交わして。 日の差し込む教室で、みんなと授業を受ける。 宣言すると、よっちんと新谷は柔らかい笑みを見せてくれた──‥