「今日はね、クラスのみんなからプレゼントがあるの」
「プレゼント?」
「そう、これ」
そう言って、よっちんが大きな紙袋から取り出したのは……
「わっ……千羽鶴!」
色とりどり折り紙で作られた、鶴の群れだった。
「みんな、小春がクラスに戻ってくるのを待ってるよ」
「よっちん……ありがとう。本当に嬉しい」
「まだあるよ小春ちゃん。ほら、ラブレター」
いつの間にか復活していた新谷から渡されたのは、色紙。
そこには、クラスメイトたちからのメッセージが所狭しと書かれていた。
『小春が元気になりますように』
『早く帰ってこいよ~』
『小春ちゃんの病気がよくなるように、毎日祈ってるよ』
メッセージをひとつ読むたび、心に温かいものが募っていく。
みんなの優しい気持ちに、瞳が熱くなる。



