「心配なら、手紙でも書けば?」
「手紙……確かにそれなら、会えなくても読んでもらえるね」
「だろ? 早く小春に会いたくなって、きっと元気になるよ。あ、オレ明日レターセット買ってくる」
「ありがとうリク」
落ち込んでいた気持ちが一気に上昇。
本当に、リクは私のビタミン剤のよう──
「お礼はチューでいいよ」
「えっ!?」
「あー、明日が楽しみだな~」
前言撤回。
リクは時々、びっくり箱のようで心臓に悪い。
そんな私の心の内なんて知らないリクは、ニコニコしている。
本気なのか冗談なのかわからない雰囲気にどうしたものかと戸惑っていると。
──コンコン。
軽いノックの音が耳に届いて。
また看護士さんか担当の大塚先生の診察かな……と想像していたら。



