いつだったか。

どこだったか。


この、桜を象った小ぶりなブローチを、私はどこで……?


思い出せそうで、だけどさっきから私の体に現れている倦怠感や息苦しさが邪魔をしてる。


思い、出したい。

だってこれは……


そう、これは……



『 いっしょの しるし 』



私がリクに──


脳内で蘇る記憶の断片をかき集め、繋げようとしたと同時。


「っ……ぅ……」


私の意識は、プツリと途切れてしまった──‥