転校してリクと初めて会った時、はじめましてと言った私に、ちょっと困ったように眉を寄せて微笑んだリクの表情。
奏ちゃんが、約束したのは自分だと告げた時、隣りに座っているリクが浮かべた怪訝そうな顔。
寄せては返す波のように、次々と記憶が溢れ出る。
泣かないと、あの日に決めたんだと言って、私に向けた強い眼差し。
私と初めて会った時にもらった強さを思い出したと、私の頭を撫でた優しい手。
リクが私に伝え、見せてきたものは……
リクが約束の少年だから、なの?
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