「おはよう。本庄君、心配そうにしてるけどいいの?」 「……うん……」 今は、ダメなの。 向き合えば、きっと泣いてしまう。 リクの得ようとしている幸せを喜べずに、ワガママに涙を流してしまうだろうから…… 今は……ごめんね、リク。 少しだけ、時間をください。 痛みが和らいだその時はきっと、リクの幸せを祝福するから。 だから今は、弱虫で卑怯でヤキモチ妬きな私を どうか、許して。