ジワリと、瞳が熱くなる。 唇が震えて、私は俯いた。 知らなかった。 リクに、あんなに仲のいい子がいたなんて。 考えもしなかった。 リクが、自分以外の女の子と二人で過ごすなんて。 そして、私が 「……っ」 こんなにもリクの事を好きになっていたなんて。 気付かなかった。