灯篭飛ばし、参加しないのかな……?

気になった私は、少しだけ迷って……


「ごめん、よっちん。ちょっと行ってくるね」


そう伝え、よっちんが頷くのを確認すると、灯篭を手にしたままリクを追いかけた。


もうすぐ灯篭飛ばしが始まる為か、校舎内の電気は極力消されている為に薄暗い。

私はリクを探し、とりあえず自分たちの教室がある階へと向かった。

階段を上り、廊下を歩いていると。

──カタン。

どこからか、音が聞こえた。

私はその音を頼りに廊下を進んでいく。

自分の教室を通り過ぎ、リクの在籍する教室、1-Bを覗いてみると……


そこに、リクはいた。