リクがふざけて、奏ちゃんが突っ込んで、私が笑う。

続くようにリクが笑って、奏ちゃんも笑って……


三人で笑う。


他愛ない時間が、とても嬉しい。


それぞれの間に色々あるとしても、こうして笑い合えるのはきっと、私たち三人だから。

出会ってから時間と共に積み重ねた絆があるからだと思える。


二人が私の幼なじみで良かった。


今年の夏祭りの収穫は、自分で獲った景品でもリクがゲットしてくれた熊のぬいぐるみでもなく……


生涯薄れゆく事はないであろう


二人への温かく確かな感情だった。