風紀委員に所属している奏ちゃんにとって、ちょっとだらしなく制服を着ているリクは指摘し正さないとならない存在だ。
けれど、逃げ足の早いリクは本題に入る前にうまく逃げてしまうので、奏ちゃんは敗戦続きだった。
しかも、中学の時に生徒会長だった奏ちゃんは、その頃もこんな風にリクと追いかけっこのような状態を繰り返していた。
そんな二人がただの幼馴染なだけでなく、昔から変わらずに仲良くいられるのには、彼らが守っているルールがあるからだ。
それは『プライベートの時間に、学校のことは持ち込まない』というもの。
つまり、制服を着ていない時間に会ってる時は、風紀がどうのといった注意をしないという約束をしたらしい。



