ちょうど入れ違いに運ばれてきた夕食には、リクの大好きなハンバーグ。 さっきまで奏ちゃんといたのに、些細な事でリクの事を思い出す。 そうして、思い出せば今までに感じたことのないような気持ちがゆっくりと起き上がるのを感じて。 けれど、それを何か確かめるのは何だか少し怖い気がしたから…… ご飯と一緒に飲み込むようにする。 気のせいか、今日のハンバーグは何だか少しだけ甘い感じがした。