──翌日。

朝食を終え、薬を飲んだ私はディルームへと向かった。


昨日は、リクのおかげで少しだけ落ち着く事が出来た。

奏ちゃんにもメールでだけど、リクに説明したのと同じ事を文字にして送信した。

リクにもそうであったように、奏ちゃんにも隠さずにきちんと伝えたかったから。

ただ……電話は、昼間の事があったからしづらくて、メールにしてしまったのは少し申し訳ないと思う。

でも、奏ちゃんはその事には何も触れず、ひたすら心配してくれる文章を返してくれた。

お見舞いに来た時と同じように、何か出来る事があるなら何でもすると。

とても嬉しい言葉。

でも……奏ちゃんと私の間に今必要なのは、きっと病気に関する事じゃない。

奏ちゃんが胸の内に仕舞いこんでいるものを知って、いい方向に持っていく事だ。

それから……リクも。

リクも、何かを抱えてるのは以前からわかっていた。

深入りしちゃいけないなら無理に入るつもりはない。


だけど、奏ちゃんは私を支えようとしてくれてる。

リクも、駆けつけてそっと寄り添ってくれた。


私も……二人の為に何か出来る事があるなら、してあげたい。