『こ、これでよろしいでしょうか? お義姉さま』


 シンデレラは、声をそろえて言いました。

 ぐったりと疲れはて、服や髪などが余計にぼろぼろに見えます。


「……まぁ、いいでしょう」


 カリナは、全身を映す鏡で自分の姿を眺めながら答えました。

 薄い赤色の生地に濃いピンク色レースをつけたドレスに、首の後ろで服の生地と同じ色のリボンでまとめた髪型です。


「靴! この色は似合わないわ。違うのを持ってきなさい!!」


 空色の大きなリボンを頭の上につけ、自分の姿を頭の先から爪先まで眺めていたコーリンが叫びました。

 淡いブルーの生地に、薄い黄色のレースがあるドレスを着ています。


 二人とも、シンデレラと違ってとても華やかで綺麗な格好です。

 軽く白粉などをまぶし、お化粧までしております。

 服の生地もなめらかで、高級品だと一目でわかるほどでした。