「もっとよ、もっと! 色はピンクがいいわ。リボンも同じのよ!」


 一方、もう一人のシンデレラにコーリンは指図して、服を取らせております。


「これですか、お姉さま?」

「……まあ、いいわ。仕方ないからそれにしてあげる。まったく、本当に使えない子たちね!」


 新に銀髪のシンデレラが出した服を一別して、コーリンは文句を言いながら着替え始めます。


「わたくしはエメラルド・グリーンのを。わかっているわよねぇ? ふちにフリフリのついた綺麗なのよぉ」


 コーリンの着替えを手伝っていて手が離せないシンデレラに、容赦なくカリナは命じました。

 その言葉にシンデレラが困っていたとき、金髪の方のシンデレラが部屋に入ります。


「コーリンお姉さまを、お願いね!」


 それだけで、金髪のシンデレラは意味が通じコーリンの服を慌てて脱がし始めます。