「先輩の大丈夫なんて信用出来ない。鬼電するよ?」


鬼電って…
いわゆる"鬼のように電話する"というアレですか??



「わ、わかりました…」

「それでよろしい」



な、なんか秋君に頭が上がりません…



「じゃあね、先輩」

「うん、秋君気をつけてね」



私は秋君に手を振る。
秋君も私に手を振り返してくれた。


遠ざかる秋君の背中に何故か寂しさを覚えた。


「秋君…」


また明日も会えるよね…?



突然消えたりしないよね?蛍ちゃんみたいにいなくならないよね…?




秋君の姿が見えなくなるまで私は立つ尽くしていた。