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「ねぇ、蛍ちゃん…」



私は首にかかるネックレスを握りしめる。


私が蛍ちゃんの誕生日にあげたネックレスだ。


蛍ちゃんが死ぬ間際までつけていた遺品。


「私が、あの場所を離れなかったら…」


蛍ちゃんだけでも助け出せてたら…


私はあなたを失わずに済んだのかな?


蛍ちゃんの傍にいれば、私も一緒に死ねた?


蛍ちゃんのいないこの世界は、彩りもなくてモノクロだった。