―パサッ 「!?」 奥の部屋で物音がした。 奥の部屋に進むと、キャンバスとそれにかけていた布らしきものが落ちている。 「……空……?」 それは透き通るように美しく、包み込むように壮大で、どこか力強さを感じた。 でもどこか、先輩の絵とは違う気がする。 どちらかというと先輩のはもう少し淡く幻想的だ。 「…それ、気になる?」 「先輩、勝ってに入ってごめん」 先輩は気にしないでと笑った。 ―あの寂しそうな笑顔で。