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今日は久々に授業に出た。移動教室で廊下を一人で歩く。
「……はぁっ…はぁっ……」
なんか息苦しい……
心なしか地面が揺れてるような……
「先輩、先輩??」
「………………」
駄目だ……
足に力が入らない……
「…っ……」
―グラッ
ついに体が傾いてしまった。
近くにあった壁に寄り掛かる。
「先輩!!!」
「う…ん…?」
重い瞼をもち上げ、ぼやける視界に見知った人を見つける。
「菜緒ちゃん……」
後輩の菜緒ちゃんだ。
菜緒ちゃんは私の肩を支えてくれる。
あぁ…そうか。
ここって二年生の教室近いんだっけ…
「先輩っ!!死んじゃ駄目です!!」
「ははっ…死んだりなんかしないよ…」
でも……
なんでだろう、体が重い。


