「え………?」 もう雨は降っていなかった。真っ暗な闇の中に私と蛍ちゃんが立っている。 「雛…どうして……」 目の前の蛍ちゃんは血だらけだった。 …あ…あ…… 私のせいで蛍ちゃんが… 「お前が海なんか行きたいって言ったから…」 「私の…せい……」 私が我が儘言わなければ… 「どうして…俺なんだよ……」 蛍ちゃんが私に手を伸ばす。 ごめんなさい… ごめんなさい… ごめんなさい……