「秋君、大好き」

「雛、俺も好き」



私達の門出を、青空が見守っている。
3度目の冬、私はたくさんの悲しみを乗り越えて、歩き出す決意をした。


この青空は、きっと蛍ちゃんからのエールなのかもしれない。だから、私も笑おう。


蛍ちゃん、私、ちゃんと自分の足で歩いていくね。
でも隣には、秋君がいる。


この人と一緒に、幸せになるから…………


迷い疲れたあの日、『大丈夫』そう聞こえた声はきっと、蛍ちゃんの声だったんじゃないかと思う。



蛍ちゃん、私はもう大丈夫。
たから、蛍ちゃんも幸せになってね。


たとえ、この空があなたと繋がっていなくても、私はずっと祈ってる。


この世で一番最初に出来た恋する人の幸せを………
そして、私は同時にこの世で最後の恋する人を幸せに出来るように頑張るから…


そこで見守っていてね、蛍ちゃん………
私は晴れ渡る青空に笑顔を向けた。