「伊達さんはプロの画家さんなの。伊達さん、こっちは美術部の後輩の佐久間 秋君と佐藤 菜緒ちゃんです」
「秋君に菜緒ちゃんですか。私は伊達 壇二朗です」
伊達さんは笑顔で私達に頭を下げる。
「あ、そうだ!先輩、もうすぐ集合時間ですよ!」
菜緒ちゃんに軽く手を引かれた。
集合時間!?
もうそんな時間だったんだ!
まだ来たばっかりだと思ってたのに!!
「すみません、もう行かないと……」
もっと話したかったな…
伊達さんといれば、私のやりたい事、見つかるかもしれない…
「雛さん、連絡お待ちしていますね」
「あ、はい!」
伊達さんに頭を下げて私達は集合場所へと向かった。


