「一応見ておこうよ」
「そうだね!」
ひぇぇええっ!!
う、嘘でしょ!?
不安でつい秋君の服をギュッと握ってしまう。
「先輩、大丈夫だから…」
秋君は私の耳元で小さい声で呟き、私を強く抱きしめた。
「…っ………」
秋君……
秋君、あったかい…
さっきまで不安でいっぱいだったのに…
不思議、秋君がいれば私…
大丈夫な気がする…
―ガラガラガラッ
「っ!!!」
は、入ってきたーっ!!
心臓がバクバクしてきた。部屋に女の子達が入ってくる。
「………………」
お願い!!
ばれないで!!!
秋君の胸に隠れるようにしがみついて目をギュッとつぶった。


