「だから秋君はまだ才能あるほうだよ?」


いびつではあるけどラインは綺麗だ。


「こうやってここをもっとこうすれば…」


秋君の描いた絵を軽く修正していく。


「すご…」


秋君は私が修正していくのを驚いたように見つめている。


「ね?これなら大丈…っ!?」


顔を上げると鼻がぶつかりそうなほど秋君と顔が近かった。


「先輩、顔赤いよ?」

「っ…だって……」


だって……
秋君との距離が近すぎて…


「何?キス…出来そうなくらい近くて恥ずかしくなった?」

「なっ…違うよ!!」


もう…
なんてマセてるんだろうこの子は!!