きっかり2週間、

彼女は
ぼくらの前に現れなかった。


その間に、
まるで
今までの分を
取り戻そうとするかのように
何度も雨が降った。


雨が降る度に、
ぼくは
ビーチサンダルと
ビニール傘で
街に出てみようかと思ったけれど、
結局
一人で散歩する事はしなかった。