一通り遊び回って、

ぼくとちえちゃんを探し出して
戻って来た彼女は、
パンパンの笑顔だった。


ほてって赤く上気した頬に、
鼻の頭にうっすらと汗をかいて

満面
「笑顔の見本です」
というように現われた彼女に

ぼくもちえちゃんも
思わず吹き出してしまった。


「あの顔は、
生まれたての赤んぼか、
脳ミソ切れた狂人にしか
出来ないよなぁ。」

帰り道、
ぼくはちえちゃんにこっそり言った。