そしてあっという間に、パーティー当日の土曜日に---
今日から冬休みに入り、私は朝からキッチンでママのお手伝いに大忙しだった。
お兄ちゃんは昨日会社に泊まりこんだみたいで、ちょうど良かった。
でなきゃ怪しまれちゃうところ。
おかげでお昼前にはお料理はほぼ作り終わり、あとは温めなおしたり、仕上げをすればいい状態になっていた。
「ねぇ、澪。
クリスマスプレゼントに欲しいものって何かある?」
「え?
パパとママからはもうコートとブーツ、買ってもらったよね?」
「そうだけど…
他に何か欲しいものってないの?」
「うーん…、
急に言われても思いつかないよ」
私の答えにママはちょっと困り顔。
なんか変なの。
