「ううん、
…なんでもない」
「ふぅん?
なんかあったでしょ?」
私と麻紀ちゃんがキッチンの隅でヒソヒソ話をしていると
「澪。
これ飲み物、買ってきたんだけど」
響くんがカウンター越しにスーパーの袋を差し出してきて、私はビクンと身震いした。
「サンキュー!」
麻紀ちゃんが私の代わりにスーパーの袋を受け取る。
「何がいいかわかんないから、適当にいくつか買ってきた」
「了解!
あ、乾杯はコーラがいいな。
これだけリビングに持っていっておいてくれる?
あとは冷蔵庫に入れておくから」
「わかった」
響くんがソファーのところに戻っていくのを見送って、麻紀ちゃんが私を振り返った。
「響くんに告白でもされた?」
「えぇっ??」
