周りはうるさくもなく静かでもない教室内。 自ら友達をつくるタイプでない侑里は席にちょこんと座りキョロキョロと教室内を見ているだった。 侑里はある男の子を見て驚いた。 一際目立つ人数の多いグループに、朝電車で一緒だった美男君つまり晴がいたのだ。 (…同じクラスだ……人気者なんだろうな…) 侑里は眩しくも見える晴から目を反らした。