その日は何気ない会話を続けて、みんなでアドレスを交換して終わった。

あの出会いから、月日が流れ高校初めての夏休み。
夏休みのはほとんど部活で暇な日がほとんどない。
けど、練習が午前で終わる日にはトシと優と俺それとユキ達で遊んだ。
そんな夏休みのある日。俺達が3泊4日の遠征から帰ると、ユキはサッカー部のマネージャーになると言い出した。

そして、ユキはサッカー部のマネージャーになった。

ユキがマネージャーになってからは、たまに練習試合の日には、ユカリとリナが見にくるようになった。

俺はサッカーとなると、集中して性格が変わる。
だから、試合を見に来てくれるのは、嬉しいけど、話しかけられても愛想のない返事ばかりしてしまっていた。
ユカリとリナが試合を見に来るようになってから、トシの様子がおかしい事に俺だけが気付いていた。

中学からずっと仲が良かったから、トシの変化に気付かないはずがなかった。

どうやらトシはリナが好きらしい。
『トシ。リナの事好きなんだろ?応援するよ。』
『なんで分かったんだ?啓太には隠し事出来ねぇな。優には内緒な。』

トシの優には内緒なという言葉の意味が分からなかった。