僕等の居場所[短編]

竜はいつのまにかねていた。

目がさめた竜の隣にはもうまなはいなかった。

そのかわりになにか紙切れが一枚おいてある。

『またくるね。』

そこには短い文でそうかかれていた。




竜のぽっかり穴が空いた心は、また初めて電話があったときと同じ様なあの暖かい…そんな気持ちになっていた。