僕等の居場所[短編]

唇がはなれたとき、まなは泣いていた…

それに気付いた竜はまなを思いきり突飛ばし、

『帰れ。』

一言そういった。




しかしまなは竜の隣にそっとすわると、怯えながらもずっと竜のそばをはなれなかった。

竜は構わずその場を離れようとしたが、なにかに引き付けられてるかの様にその場から離れることができなかった。

どこかへいっていたヤンキー達も何人か帰ってきた。

そのたびにまなはビクッと肩を震わせている。

こんな光景はじめてで本当はとてもこわいのだろう。

けれど、まなは何もいわなかった。
ただずっと隣にいてくれた。