僕等の居場所[短編]

あの日から竜は今まで以上に心を閉ざしてしまった。
見せかけの笑顔でずっと過ごしていた。

いや、今はそれすらもできなくなっていた。




あれから電話やメールが何件かきていた。
それはまなからだった。

しかしそんなの見る事もできなくて…




強がる事しかできなくなって
自分がいやで…
みんなが嫌になって…


竜はおちていった。



そのときの竜はもう人の感情をなくしかけていたのかもしれない。

無の世界だ。
感情なんてものいらない